勇ましい表情の「甲州だるま」。甲府市で作業が佳境を迎えています。

深い彫りに、筋の通った高い鼻。

400年以上の歴史がある「甲州だるま」です。

西垣友香キャスター:
「その甲州だるまは武田信玄公をモチーフにしたとも言われ、この気品と風格は日本一と称されているんです!勇ましいですね」

手掛けるのは甲府市国玉町の大沼富士夫さん72歳です。

10年前から甲州だるまを制作。

今年は9月に土台作りをはじめ、いまは大小15種類のだるまに髭を入れるなど色付けの作業の真っ最中です。

大沼富士夫さん:
「こだわりは伝統を意識して手作り」
「細かい筆遣いで非常に気を使いながら描いています。1年しっかり見守ってくれるだるまさんになってくれるといいな、そんな思いを込めながら作っています」

また山梨学院高校野球部や山梨中央銀行女子バレー部へのだるまも作り、県内スポーツにエールを送ります。

一方、土台の西嶋和紙や、のりといった材料が物価高などで値上がりしていますが、大沼さんは客の喜ぶ顔を守りたいと1300円から1万円といった価格は据え置いたまま販売を続けています。

制作は1月いっぱい続き、2月に南アルプス市で開かれる十日市などで販売されるということです。