遺族が求めるのは「劣化防止措置」
しかし、コウモリのフンが目立ち、雨漏りにより床の傷みも進んだため、去年6月には初めて劣化防止の作業が行われました。

語り部活動もする只野さんは、震災遺構として後世に残すため、しっかりとした対策が必要だと訴えます。
只野英昭さん:
「残していてこうなっては何の意味もない、やっていること、残した意味が。だからこそ劣化防止措置が必要だと思う」

市は11月、タイルのひびを確認し対応を協議していたと説明していて、今後、修繕する予定です。ただ、具体的なスケジュールは未定としています。

石巻市は修繕方法としてタイルの内側に充填剤を入れることなどを検討しているということです。校舎には他にもタイルが浮いて落下しそうな箇所があるため、対応を急ぎたいとしてます。