そんな鈴木選手には苦い経験がありました。

鈴木こなつ選手:
「すごく緊張して、思うようにプレーができなかったっていうのがあります」

全国大会初出場となった2022年。

佐久長聖はペースを掴みながらもネットを揺らせず、同点のままPK戦へ。

最後のキッカーを務めた鈴木選手のボールは、枠を捉えられず…

初戦敗退となりました。

鈴木こなつ選手:
「自分がチームを終わらせてたっていう申し訳ないって気持ちでいっぱいで。PKは…運って言われることがあるんですけど、自分はこれまでの1年間の積み重ねだったりが、そこに出たと思っていて」

この悔しさが鈴木選手の意識を変えました。

鈴木こなつ選手:
「練習で自分が一番やらなきゃいけないって思って、がむしゃらにサッカーをやっていました」

大島駿監督:
「彼女のもがき苦しみ方を見ていても、大人もびっくりするような頑張りでしたし、ひとつの敗戦から成長して、ひとつの形になってきましたので」

翌2023年、大島監督は、2年生になったばかりの鈴木選手をキャプテンに抜擢。

チームは再び、全国大会の切符を掴んだものの初戦の壁を破ることはできませんでした。