「映像を目に焼き付けて…」非日常が日常に変わる“戦争”のリアル
小川彩佳キャスター:
目を覆いたくなるような事実の数々ですが、これもシリアで起きていたことの一端に過ぎません。そして、子どもたちの中でこの経験がどのように育っていくのかと考えると本当に恐ろしい気持ちになります。

小説家 真山仁さん:
もう10年以上も内戦が続いています。まるで映画のセットのように、“人骨が落ちていてリアリティがある”と思いがちですが、これが現実に起きていることです。こういう風景を毎日見ていると、本来は非日常的な風景が日常になってしまいます。
例えば震災が起きて、被災地で倒壊した“悲惨な家”でも、時間が経てばその家の前で子どもは遊ぶようになります。「ひどい」「かわいそう」ではなく、ある時から非日常が日常になっていくものなのです。
そうした非日常を、子どもの“当たり前”にさせてはいけません。
今、情報はすごく早く入ってきますが、リアリティを感じません。今回のように初めて映像を見て、“こんなにひどいことになっているのか”と驚きますが、それでも信じることができません。
こうした景色を“非日常”と感じているときから戦争や内戦はあって、残虐な行為で多くの人が殺されていることを見ているのです。ただ“情報”として知るのではなく、戦争とはどういうことなのかを知る必要があるのではないでしょうか。
今回の映像を目に焼き付けていただき、単なる歴史的な事件ではなく、もう少し肌感覚で戦争を考えることをしないといけないのではないかと思いました。
小川キャスター:
そして心に留めて想像していくことが、次に起きてしまうかもしれない戦争の抑止に繋がっていくのかもしれません。
真山仁さん:
「平和は想像から始まる」という人がいますが、本当に大事な言葉だと思います。
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<プロフィール>
真山 仁さん
小説家 「ハゲタカ」「ロッキード」など
最新著書に「疑う力」














