レモンの苦手な“寒さ”への対策として、新潟中央青果の岩名久人さんが注目したのが、コメの苗を育てる『育苗ハウス』でした。

新潟県内に多くある育苗ハウスは、田植えの終わった5月以降は、9カ月間ほど“使われない状態”となります。
この空いたハウスで冬を越せれば「レモンを栽培できる!」と、岩名さんは考えたのです。

こうして結成されたのが、コメ農家など30人ほどでつくる『雪国レモン倶楽部』。
【石黒ブルーベリー園 石黒正良さん】
「ハウスの中なので、なるべく作業的にも、木を低く作りたいんです…」
レモン栽培技術のノウハウを石黒正良さんから学ぶほか、苗木の購入も共同で行っています。

7日には、新たに加わった“2期生”への講習と、苗木の受け渡しが行われました。

1期生と2期生とを合わせ、苗はおよそ900本。
植えてから2~3年で収穫できるそうです。
本格的な出荷はまだ先ですが、当面は3000本を目標に、メンバーを増やしていきたいとしています。
