離島開催の円卓会議の参加者
「部活に入った後の派遣費用は表に出るが、部活に入る前に諦めることがある。強い部活ほど、親も「できれば(部活に)入るなオーラ」を出していると感じる」

みらいファンド沖縄 平良斗星 副代表理事
「地域や県の代表になるときに、家計の状況によっては辞退をするってことがあります。予選を突破して離島から本島にいける切符も持っているけど、今年は弱いからやめようっていうことが実際のエピソードとしてあったりする。生まれた場所、家計の状況とか、種目とかによって権利がはく奪されるべきではないと、そこに立脚していかないと、この問題ってなかなか解決しないなと」

カーサ・オキナワU15 新崎恒 監督
「メンバーに入っている選手は、だいたい平均すると半分くらいは行政の補助があったりするんですけど、入っていない子はまるまる自腹というか、そういうのもあって」

今回の円卓会議に監督と選手が参加したサッカークラブ「カーサ・オキナワ」。
クラブは15歳以下の九州大会の出場権を勝ち取り、7月福岡での試合に臨みました。
小学5年からクラブでプレーするも登録メンバーに選ばれなかった中学3年の佐久間暖人さんは…

佐久間暖人さん
「お金もかかるし親にも迷惑かけると思う。自分が行くか行かないか最後まで迷って」

しかし、みらいファンドの支援によって九州大会に帯同。チームも九州3位を勝ち取りました。

佐久間暖人さん
「他県は協調性がすごくて。いろいろアドバイスを選手同士がしている場面がすごく自分の中では頭に残っていて、行く前と比べて、人にものを言うってことがサッカーをする上で大切なことの一つなのかなと思いました」

佐久間暖人さん
「高校でもサッカーを続けます、と思っています。単純に言ったら好きなことなんですけど、その中で九州に行ってサッカーについてもっと深く、今よりも知っていきたいと思いました」

様々な大会を経験することは、その視野を広げ子どもたちの新たな可能性を導き出します。
その機会の芽を摘むことがないように支援の在り方について模索が続いています。

【記者MEMO】
みらいファンド沖縄では支援継続の方法を模索しており、平良副代表理事は以下のような提案を行っています。
◇寄付控除など優遇税制のある基金の創設
◇特に離島に関しては県の施策が必要ではないか
◇ふるさと納税の活用
他県との交流する機会が限られている離島県・沖縄。子どもたちに「経験」を提供するために様々な知恵を出し合う必要があると思います。