サイン会や講演会で交流 ファンや書店員ら感激

旅の始まりの日の5月30日。出発地には、作家を目指して執筆活動を始めたときに働いていた場所である滋賀県の「守山市立埋蔵文化財センター」を選びました。
(今村翔吾さん)
「物語を紡ぐ上で人との縁とか人との関わりが物語のエネルギーというかガソリンになっているんです。みんなのためというより、どこかで自分のためなのかもしれないという思いもあります」

滋賀県をスタートしたまつり旅。118泊119日で全国の書店や学校などを巡りサイン会や講演会を開きました。
【北海道でのサイン会】
(訪れた人)「大ファンです」
(今村さん)「えーっうれしい」
(訪れた人)「どれもいいですもんね」
(今村さん)「ありがとうございます。…聞いたか、どれもいいんやて」
(サイン会に訪れた人)
「本当に今でも夢のようで、作品やテレビとかでしかお会いできない先生が目の前にいるなんて、本当に信じられないくらいにうれしいです」
「なかなかこんな機会は北海道ではないので感動でした」

求められればどんな場所へも向かいます。山口県ではわずか8畳ほどの電気店を兼ねた本屋さんへ。
(今村翔吾さん)
「子どもの時に行ってた本屋さんにちょっと似てる」
朝から晩まで休む間もなく7か所を訪問する日もありました。作家が自ら地方にまで出向き触れ合うのは異例のことです。
(北海道の書店員)
「直接いらっしゃって目の前で書いてくれるという機会はなかなかないですので、非常に貴重ですし、僕らとしてもとてもうれしいなと思います」
旅の途中も「締め切り」に追われながら書く!思わずこぼれた“本音”

一方で旅は全て順調だったわけではありません。訪問を行いながらも毎日やってくる「締め切り」。
(執筆中の今村翔吾さん)
「できた…あー疲れた」
どんな時も、書いて、書いて、書き続ける…。
(今村翔吾さん)
「めっちゃ忙しいねん、今」
(スタッフ)
「連載を止めるかまつり旅を止めるかのどっちかなんですよ。書いていないと作家じゃないけど、今は物理的に時間がないのはわかるけど、それをわかった上でやり始めているから、そら寝ずにやるしかないやんと」
まつり旅中も毎日深夜2時ごろまで続けた執筆活動。思わず本音がこぼれることもありました。
(今村翔吾さん)
「もうパソコンを見るのも嫌ぐらいになってた。俺が書けなくなったら『ファンがいなくなるな』とかさ。不安やん俺だって」

それでも旅を続けられたのはファンや関係者がいたからでした。
(今村翔吾さん)
「本当に多くの人が待ってくれているんやなというのがわかっていくにつれて、そういうしんどさとか大変さとかというのも乗り越えられるようになっていったかな」














