ゴールを前に「泣きそう。ほんとにいい旅だった」

 そして、9月23日放送のMBS「よんチャンTV」では、ゴールを翌日に控え、今村さんに今の思いを聞きました。

 ―――118泊119日という旅。今はどういった気持ち?
 「今の時点で泣きそうになってきた。楽しかったこともつらかったことも全部思い出されます」

 ―――いろいろな出会いがあって、エネルギーになったのでは?
 「はい、やってよかったなと今は胸を張って言えるかなという感じですね。自分1人でどこまでできるのかとか何の意味があるんやというのを悩んだ日々もあったんですけど、たった1人でも走っていこうかなという気持ちもかたまったところです」

 ―――子どもたちとのふれあいはどんなこと感じた?
 「(旅中に)僕は愚痴も言っているんですよ。だから、子どもたちが目を輝かせて僕を見てくれているときに、こんな俺に…みたいな気持ちで、すごく胸が痛くなったり、けど逆に力もらってまたやれたりとか、ほんとにいい旅だったなと思います」

 ―――費用はかなりかかったのでは?
 「ぶっちゃけていったら1000万円ぐらいはかかりました。今回スポンサーとか一切なしなので、直木賞の後にいただいたものとかもあるんですけど、それを返したいなと思ったので、この機会しかないと思ってやらせてもらいました」

 ―――ゴールをした後はどんなことを考えている?
 「僕1人は270か所ぐらいしか回れなかったんですけど、これを多くの人間で100人で年1か所行けば100か所。ずっとこういうのが続いていく活動をしたいなと。1人でやることからみんなでやることに切り替えるために、旅の途中に社団法人を作りました。それを来年以降からやっていこうと思います」

 ―――では明日、素敵なゴールを迎えてください。
 「出版業界を諦めないように、最後まで走り抜けてきます」