「年収の壁」についてです。焦点の1つとなっている「103万円の壁」については、来年から引き上げることで、11日、与党と国民民主党が合意しました。「年収の壁」の行方に、広島でも多くの人たちが関心を寄せています。

石破茂総理
「いわゆる『103万円の壁』については令和7年度税制改正の中で議論し引き上げます」

石破総理は11月29日、衆議院本会議の所信表明演説で「年収103万円の壁」の引き上げを明言しました。

現在の制度では、年収が100万円を超えると「住民税」。103万円を超えると「所得税」を納めることになります。さらに106万円、または130万円に達すると「社会保険料」の負担が生じます。

焦点になっている「103万円の壁」は年収103万円を超えると「所得税」が課税されるほか、扶養控除の対象からも外れることになります。学生などの場合、親の手取りが減るケースもあり、働き控えの要因になっていると指摘されています。

「年収の壁」などの見直しをめぐり、自民党・公明党と国民民主党が協議を重ねてきました。11日に「103万円の壁」について国民民主党が求める「178万円」を目指して来年から引き上げることで合意しました。

このほか、「ガソリン税」に上乗せされている暫定税率の廃止でも一致しました。