牛のひづめを切って整える「削てい」という作業があります。この全国大会で、山口県内初の日本一に輝いた男性がいます。村岡知事に喜びを伝え、連覇を目指すと力強く誓いました。

山口・防府市の牛削てい師・櫻田貴士さんが村岡知事のもとを訪れました。
櫻田さんは、24年11月に行われた「全国牛削てい競技大会」で最優秀賞を受賞しました。

全国牛削てい競技大会で最優秀賞・櫻田貴士さん
「山口県初で優勝することができて、本当にこういう栄誉を与えていただいて…」
この削ていは、牛にとって大事な作業です。
うまくいかないと牛がストレスを感じ、餌を食べる量が減るなど健康状態に影響が出ます。
中四国ブロック予選を経て出場した全国大会では、牛の姿勢などから適した削り方を判断する筆記試験と、実際に削ていを行う2部門で総合的に順位を決めます。
全国大会への出場は今回で9回目でした。

2009年に準優勝の経験がありましたが、ひづめを平らに削る技術の研さんや道具の手入れなどに改めて取り組み、初の優勝、最優秀賞を獲得しました。
村岡嗣政知事
「すばらしい技術が全国で評価され、ますますこれから頑張っていただきたいと思いますし」
山口県装削てい師会には5人の削てい師が所属していますが、約20年間人数は変わっておらず、高齢化が課題です。
櫻田さんは、若い人への技術の継承にも意欲を見せました。
全国牛削てい競技大会で最優秀賞・櫻田貴士さん
「自分が優勝者としてこれから歩んでいかないといけないので、身が引き締まる思いでした。来年もぜひ優勝させてもらえたらと思ってます」
次回大会で史上初の連覇を目指すという櫻田さん。
これからも技術を磨きたいと意気込みました。