製法を受け継いだ砂川さん「楽しみにしてくれている人がいる」

讃岐の和菓子文化の礎ともいわれる白下糖作り。その伝統を守ろうと奮闘するのが、東かがわ市の農家、砂川拓也さんです。

江戸時代から5代にわたってさぬき市で白下糖を作り続けてきた山田さん一家から技術と道具を受け継ぎ、今年で3年目になります。

(砂川拓也さん)
「もともと山田さんのところにさとうきびを納品していました。山田さんが作っているのを見て、すごく伝統的な製法というか木の釜、木の道具を使っていて、この製法をどんどん引き継いでいけたらなという思いがあって、やらせてほしいと言いました」

飴色になった液体を素焼きの甕にうつし、熱をとって結晶化させれば「白下糖」の完成です。さっぱりとした味が特徴だといいます。

(砂川拓也さん)
「出来上がった白下糖を楽しみにしてくれている人がいるので、そういった人の声を聞きながら続けていけたら」

手間ひまかかった、砂川さんの白下糖です。作業は来年1月いっぱいまで続きます。

(スタジオ)
砂川さんは、自分の農園で育てたさとうきびを、自ら加工しています。ほとんどが菓子店に出荷されるということですが、12月14日から、12月と1月の土曜・日曜、(12月29日は除く)午前10時から午後2時まで、白下糖と、白下糖を使った菓子の販売会が行われるということです。場所は、東かがわ市の白鳥コミュニティセンター向かいの建物です。これからの時期は餅を焼いて、白下糖の砂糖じょうゆで食べるのがおすすめだそうです。