入浴死について研究している鹿児島大学大学院医歯学総合研究科・法医学分野の林敬人教授です。

(林教授)「ヒートショックはすぐに意識を失い、自覚症状がないほうが多い。早ければ入浴して5分で発生する」
法医学が専門の林教授は、県警などから依頼を受けて遺体を解剖しています。
林教授らがデータを分析したところ、入浴中やその前後に亡くなったいわゆる入浴死は、鹿児島県内だけでも17年間で3252人で、交通事故による死者のおよそ2倍以上に上ることが分かりました。
9割が65歳以上の高齢者で、冬場の気温が低い日や一日の寒暖差が大きい日にリスクが高いことも分かりました。暖かい部屋から寒い脱衣所や浴室へ移動する際、急激な温度変化による血圧の変化が不整脈などにつながり、心筋梗塞や脳梗塞を起こすことなどが要因とみられます。














