宮城県気仙沼市の震災遺構で中学生・高校生による震災伝承研修会が開かれ、将来へ語り継ぐことの重要性を共有しました。

気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館には、ボランティアや語り部をしている県内の中学生・高校生15人が集まりました。震災で津波に襲われた旧気仙沼向洋高校を活用した震災遺構を歩きながら、震災発生時の様子や津波の恐ろしさ、命を守る大切さを地元の語り部が説明しました。

気仙沼市の語り部(中学生):
「より安全な場所、より高い所へ避難してほしいということをまず伝えたくて。風化するのは仕方ないと思うので、来てくれた人の記憶に残りやすいようなインパクトのある語り部をしていきたい」

また、ワークショップでは「震災を知らない世代に当時のことを発信する」、「授業でも震災にふれる機会が増えるよう、関心を持ち続ける」など考えを共有しました。

みやぎ東日本大震災津波伝承館研修会を企画した高校生:
「県内のそれぞれの被災地の事情を知って、伝承館の来館者にその現状を話して皆さんの命を守るような活動をしていきたい」

研修会を企画した中学生・高校生による実行委員会は12月21日に多賀城市で、来年1月11日には石巻市でも震災伝承の研修会を開くことにしています。