専門家「どう考えても政治資金規正法違反」田畑事務所「法令に則り適切に処理している」
政治資金規正法に詳しい専門家は、収支報告書の虚偽記入や不記載にあたる可能性が高いと指摘する。

神戸学院大学 上脇博之教授
「(党費として)ここから出たはずですね。そうするとその出が書いてないということは、明らかに虚偽記入になってしまうし、不記載にもなる可能性もあると思いますが、いずれにしても計算があわないですよね。どう考えても政治資金規正法違反」
また、もし田畑議員側が幽霊党員分の党費を肩代わりしていたとすれば、公職選挙法が禁じる選挙区内の有権者への寄付に当たる可能性がある。

上脇教授
「だから幽霊党員自体がもう大問題ですよ。党員の人は、本来負担しなければいけない党費を払わなくて済むわけですから、党員としての一定の利益を得る可能性ががありますよね」
10月27日、衆院選投票日。

田畑議員は738票という僅差で5選を果たした。相次ぐ「政治とカネ」の問題で批判を受けた末の、薄氷の勝利だった。
この選挙期間中も、チューリップテレビは田畑議員への取材を続けていた。
Q.自民党員の党費を会社からの寄付金から充てていたという話、事実を確認したくてですね

田畑裕明 衆議院議員
「とんでもないです。またお話しさせてください」
Q.ご自身の党員登録の関与を隠ぺいしたという話もあるのですが、そのあたりは?
「…」
田畑事務所に改めて質問状を送ると。
田畑事務所からの回答
「党員登録については、法令に則り適切に処理をしております」