◆工夫しながらの作業
今回、現地のスタッフには福岡から持ってきたそうめんを振る舞いました。恐る恐る口にします。ナイロビから調達した遮水シートをみんなで運び、掘削したところへ張っていく作業です。

大建 松尾憲親社長「パイプを利用してシートを下に下ろします」
重いシートを工夫しながら動かしていきます。石を入れる作業から先は現地のスタッフに任せて、今回の作業を終えることになりました。

大建 松尾憲親社長「事業的に、私たちの会社のもうけにつながることはほとんどないんですが、事業は単なるもうけではなくて、こうやっていくことで技術者としての成長につながるとか、世界を知ることで使命感に燃えることにつながる可能性が十分あると思う。できる限り国際協力、微力なんですけど貢献していきたいと思います」
◆「ためとっと」が水問題を改善

国連ハビタット福岡本部 星野幸代本部長補佐官「決して開発途上国向けとか海外向けに検討されていたわけではないんですけど、こうやってラオス、ベトナム、そしてケニアと展開していく中で、どれだけ水が渇望されているかっていうことですよね。あと、ローコストでできることが現地でどれだけありがたいかということを実感されて、『ためとっと』自体もオリジナルの糸島にあるものからどんどん進化をされて、難しくなっているのではなくシンプルになっている。そうすると、もっともっと使いやすくなるっていうこと。もっともっと、より条件が厳しい場所でも作れるということが有り難いと思います」

世界には、まだまだ水事情が悪い地域が多くあります。福岡の企業が開発した雨水タンク「ためとっと」は進化をしながら、そうした地域を潤しています。














