先月、アメリカ海軍の大型輸送機CMV22オスプレイが岩国基地に配備されたことを受けて、岩国での運用ルールを日米間で定めるよう、市民団体が岩国市に求めました。
申し入れたのは「瀬戸内海の静かな環境を守る住民ネットワーク」です。岩国に配備された海軍のオスプレイについて「運用ルールが確立されておらず、住民の安全を確保するために運用を日米で合意するよう、国やアメリカ軍に求めてほしい」と岩国市に要望しました。
CMV22オスプレイは先月、空母艦載機の機種更新で、国内では初めて岩国基地に配備されました。2012年に海兵隊のオスプレイが沖縄県の普天間基地に配備されたときには、日米間で運用ルールが取り決められました。
瀬戸内ネットは「そのときの日米合意は岩国基地には適さない内容で、新たな日米合意と運用ルールが必要」と主張しました。
瀬戸内海の静かな環境を守る住民ネットワーク・久米慶典事務局長:「非常に安全性の問題がある航空機なので、しっかりと日米の間で正式にルールを作ってもらいたい」
岩国市は「現時点で、運用ルールの日米合意を求める考えはない」としたうえで、「今後の運用を注視し適切に対応する」と回答しました。