「ないがしろにはできない」より安心・安全に…
約700万円で加工場を新設した思い

「漬物」は、2024年6月から保健所の営業許可がなければ販売できなくなりました。もともと衛生面の基準はクリアしていましたが、さらに対策を徹底するため約700万円かけ加工場などを新設しました。

カネ伸 石田綜合食品 石田康一 社長
「(資金の部分は)正直大変ですが、お客様に対して安心・安全をより強くお届けするためには、そこはちょっとないがしろにはできない」

先代から40年以上作り続けてきた昔ながらの漬物。その味わいは、常連客の胃袋をしっかりと掴んでいて、営業中も仕込んでようやく間に合うほどです。

カネ伸 石田綜合食品 石田康一 社長
「弘前の台所と言われる『虹のマート』が、もっともっとさらなる発展をしていかなければならない。そのなかで運営もしっかり頑張っていただいていますので、心強いところもありますので、いま頑張らせてもらっています」

食品衛生法の改正により県内ではこの冬、漬物作りを断念する人もいますが、同時に、伝統の味を守るための取り組みも着実に進んでいます。