守備の成長で、もともと持っていた自身の特徴であるドリブルやシュートにも磨きがかかっている山本選手。さらに今季はドリブルからミドルシュートを狙うシーンも増えている。それがひとつの形になったのが、9月のリーグ第3節 日テレ・東京ヴェルディベレーザとのゲームだ。

0対3とビハインドの後半46分、山本選手は左サイドから中央にドリブルで持ち込むと、ペナルティーエリアの外側からシュート。高い弧を描いたボールはゴールに吸い込まれた。

「正直、『もう1回打て』と言われると難しいですよね。でも、監督からは『守備はだいぶできてるんだから、あとゴール前だぞ』と言われていて、少し前からゴール前でのシュートの練習を強化していました。うまくミートしてゴールに繋がったのかなと感じています。
 とにかくチームが勝つことがやっぱり一番重要だと思っているので、自分のゴールで勝てればいいのですが、やっぱりチームが勝つために最優先に自分がやるべきことは何かということを毎試合考えて臨んでいます」

前線には、川澄奈穂美選手(39)や滝川結女選手(25)らがいる中で、山本選手は先輩たちの背中を見て感じる所があるという。

画像提供:アルビレックス新潟レディース


「結女さん(滝川選手)は足元で受けるのがすごく上手で、ターンであったり、相手を見て『次どういうプレーをしようか』ということを常に考えているので、とても参考になります。
 ナホさん(川澄選手)はやっぱり走力ですね。後半になっても、どれだけ走れるの?というくらい、いつもチームのために走ってくれて。スプリント数もやっぱり、みんなと桁が違いますし、 そういう先輩方の背中を見ると、もっと頑張ろうと思います」