宇宙開発 国家から民間へ
宇宙開発は国家の威信をかけた取り組みとして発展してきました。

アームストロング船長(1969年)「一人の人間にとっては小さな一歩だが人類にとっては大きな飛躍だ」
今から55年前、アメリカの宇宙飛行士アームストロング船長が、人類で初めて月面に降り立つ瞬間を、世界は固唾をのんで見守りました。

東西冷戦を背景に、軍事技術と一体で進められた宇宙開発は、徐々に、民間企業も参入するビジネスの時代へと移ります。天気予報やGPSによる位置情報、カーナビに至るまで、いまや私たちの生活に欠かせない人工衛星をはじめ、宇宙産業の市場規模は、2040年には150兆円規模になると予測されています。
開発の中心が官から民へと移行する中、世界の宇宙ビジネスをリードしているのが…

イーロン・マスク氏(2017年) 「(ロケットは)未来をエキサイティングで感動的なものにする」

アメリカの実業家イーロン・マスク氏が設立した「スペースX」。ロケット打ち上げは今年すでに100回を超え、4日に1回のペースです。
日本の「H2Aロケット」の打ち上げには100億円かかりますが、スペースXの「ファルコン9」は65億円と差があります。今後、需要拡大が見込まれる小型衛星市場などに対応するため、イプシロンの打ち上げ費用は30億円以下を目指すとしています。
しかし先を行くスペースXは、史上初めて、こんな試験でも成功を収めました。














