子どもが安心して話せる相手、場所について考える

会の後半は、各グループでディスカッションが行われました。
テーマは「安心して話せるって?」子どもが話したいことを安心して話せる相手や場所について共有しました。参加者のやりとりです。

参加者1
「妹と、幼稚園の頃からの親友。何話しても許す同士の関係だから」

参加者2
「やっぱりそうした土壌があるからってことだよね」

参加者3
「友達ってさ、なんかさ、秘密とか誰にも言わないじゃん。 ママとパパは信用できるか分からない。先生に言っちゃう」

参加者2
「確かに先生に相談しちゃうかもしれないもんね。先生も、確かに親に言っちゃうかもしれないもんね」

『「安心して話せる」ことと子どもの権利のつながり』を示したスライド

おしまいに、子どもの権利条約の中で「安心して話せる」ことと関連するものとして、12条の「意見を聞かれ、正当に重視される権利」が紹介されました。

セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンは、今回のような催しを学校訪問の形でも行っています。
セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン アドボカシー部・社会啓発チームの塚田祐子さんはその手ごたえについて、こう話しています。

セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン 塚田祐子さん
「もっと知りたい、もっと1つ1つの権利について知ってみたいという声がたくさんアンケート等で寄せられる事がありまして、それでもやっぱり学校の先生たちの忙しさであったりとか、子どもの権利を学ぶということがカリキュラムに含まれていないということもあって、なかなかそれが実現できない、というような背景があるんですけれども、子ども達は学びたいと思ってくれているという所に ひとつ嬉しさというか、手ごたえを感じたことはございます」

セーブ・ザ・チルドレンは、「こどものケンリ」というウェブサイトで子どもの権利条約の条文一覧や学校などで使える教材を公開しているので、活用が増えたらいいなと思います。

(TBSラジオ「人権TODAY」担当:中村友美)