山形県鶴岡市では、地域産業の助けになればと、プログラミングなどを学ぶ学生が人工知能AIを活用した新たなシステムを開発しました。
生徒「写真を撮っていくうちにカワイイと思えてきてとても身近に思えるようになった」

生徒たちがカメラ越しにのぞいているのは…
鶴岡市の名産のひとつ、サムライシルクの原材料を作る蚕(カイコ)です。

鶴岡工業高校・情報通信科では、AIを使った画像認証を課題研究として行なっていて、今回、AIが蚕の画像を学習することで、自動で蚕の数を数えることができるプログラムを作成しました。

鶴岡市では、地域の産業に親しんでもらおうと、幼稚園や保育園小学校など50の施設で蚕(カイコ)を育てる飼育キットを配布していて、今回開発したシステムはキットの制作にも役立てられています。

こちらが実際にAIが蚕(カイコ)を判別している画面です。
より「1」の数字に近い値が「AIの認識で蚕に近い画像」となります。

1000枚もの画像をAIに学習させたことで、現在ではおよそ9割の精度で蚕を判別できるようになったということです。
松ヶ岡産業 清野忠さん「実際に使うことでまた色んな課題が出てきたら、それもまた解決してくれるのかなと期待が膨らむ。使うことで便利なものをつくってくれるのではないか。非常に頼もしい」

鶴岡工業高校では研究を進め、繭(まゆ)の選別などより実用的な課題解決に活用できればとしています。