「もしも有罪になったら帰ってこられない」大荷物持って判決へ
迎えた判決の日の朝。大きな荷物を用意していました。
(今西貴大さん)「もしも有罪になったら帰ってこられないから、その時のための着替えです」
一方で無罪となった時に渡す弁護団に向けた感謝の手紙も書いていました。
(今西貴大さん)「きょうの一日は、この6年間より長い感じがすると思います。裁判所はちゃんと判断してくれると信じています」
約5年半にわたり身体拘束を受けてきた今西さん。午前10時半、控訴審の判決は逆転無罪でした。大阪高裁は、一審は各医師の証言について「十分な検討を尽くしたとは言えない」と指摘。希愛ちゃんの頭の表面にケガのあとがない点を重視したほか、「脳の深部に損傷があると立証されたとはいえない」「頭部に強度の外力が加わったと認定するのは困難」などとし、今西さんに無罪を言い渡しました。
(今西貴大さん)「希愛と僕は本当の親子として過ごしていました。希愛が亡くなって僕が逮捕されたことで幸せな生活のすべてが破壊されました。判決の主文は『無罪』でしたが僕は『無実』です。独房で過ごした5年半くじけずにたたかい続けてよかった。信じてくださってありがとうございました。」