令和のコメ騒動で注目「もち麦」 コメの価格 今後どうなる?

熊崎キャスター:
まず今年を象徴する出来事として“令和のコメ騒動”がありました。全国でコメの品薄が広がりスーパーからコメがなくなる事態になりました。
それによって注目されたのが麺類です。うどんや蕎麦、スパゲッティのほかに、もち麦が注目されました。
もち麦を販売する「はくばく」では、家庭用もち麦の売り上げが4月〜9月で前年比120%増えました。
栄養士・トレンドウォッチャーの藤原奈津子さんによると「かさ増しアイテムとして注目され、もちもち・ぷちぷちした食感で食物繊維も豊富なので人気になった」ということです。

コメの価格高騰はいつまで続くのでしょうか。集荷業者同士の競争が続き、農協が買い負けしている状態が続いています。現在のコメの価格は5キロが約3700〜3800円前後です。日本米穀商連合会の相川英一専務は「高騰したままの価格が続きそう。今後はこの価格が標準になっていくのではないか」という分析をしています。
井上キャスター:
今後はどのようになっていくのでしょうか。
秋元里奈さん:
生産量自体は需要をカバーできるぐらいはあるのですが、やはり今回、お米が少なくなったタイミングで、報道や台風などの影響で需要が増してしまったので、それに備えるためにも余裕を見て今後は価格も含めて設定されていくかなとは思います。
私も消費者としては、価格が高くなるのはつらい部分もありますが、農業の持続性を考えると持続可能な価格で販売していくことは非常に大事だと思うので、ある程度は我慢しないといけないかなとは思います。
ホランキャスター:
もうやっていけない、利益が出ないからやめようと言って日本の米に関わる方々がいなくなったら困るわけですからね。
秋元里奈さん:
今回価格が少し上がったので米農家さんも多少良くはなったのですが、それでもやはりコスト増の方が大きいのでまだまだ苦しい状況ではあります。みんな苦しいので申し訳ないところはありますが、価格はある程度、今の価格がスタンダードになっていくのかなと私も思います。
井上キャスター:
市場原理は必要ですが、主食なので備蓄で調整しないといけないところ、難しいバランスがあるんだなと感じます。