遠隔で操作して木を切り倒す新開発の機械の見学会が27日、山口県美祢市でありました。



見学会で披露されたのは、福岡県の林業機械メーカーが開発したラジコン式の作業車です。



木をつかんで内蔵のチェーンソーを使って切り倒すもので、操作はオペレーターが遠隔で行います。





作業車に取り付けられた前後3か所のカメラの映像が、頭に装着したモニターに立体的に表示され、切り倒す木が目の前にあるように操作ができるということです。

県によりますと、2022年までの5年間に、全国で158件の作業中の死亡事故が起きているということで、作業の安全確保が課題となっています。

メーカーでは作業の安全だけでなく、林業に携わる人の人材不足の解消や効率化にもつながるとしています。

県農林総合技術センター 川元裕 専門研究員
「木を切るっていう行為が全国的に見ても1番死傷事故が多い作業で、これを機械化することで死傷事故が大幅に減るんじゃないかと期待しております」



山の木を切って新しい木を植えるサイクルが乱れれば、土砂災害につながる恐れもあることから、県では新しい技術が森林の保全促進に役立つのではとしています。