“乗り遅れてしまった人の対応”なども増加

 それと共にトラブル対応も増えています。

    (客)「お願いします。通して。行かなきゃならない」
 (熊田さん)「どこまで?」
    (客)「東京」
 (熊田さん)「飛行機のドアが閉まってしまって、もう一度開けると他のお客さまが遅れてしまうので…」
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 ピーチではチェックインの時間を1秒でも超えると飛行機に乗ることはできません。時間に厳しくするのには理由があります。ピーチはコストを抑えるため最小限の機体で運行していて、『目的地に到着した飛行機が再びお客さんを乗せて戻ってくる』という方法をとっています。このため出発の遅れは1日の全ての便に影響してしまうのです。
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    (客)「ギリギリになっちゃって、(QRコードを)かざしたら『締め切りました』と表示されたんですけど…」
 (熊田さん)「締め切りになってしまうと手続きができなくなってしまうんですよ。申し訳ないです」

 こちらの2人も乗り遅れてしまったようです。目的地に向かう次の便が出るのは10時間後。すると…

 (熊田さん)「ANAであれば恐らくチケットがあると思います。時間の融通が利くのは新幹線。12時過ぎには東京に着けるかなと」
    (客)「ありがとうございます」

 (乗り遅れた人)
 「(搭乗手続きの)対応してくれるかなと思ったので、やっぱり無理か…と思いました。(兵庫から)始発で行ったんですけど始発でもギリギリだったんだなと。仕方がない。(熊田さんは)めっちゃ親身になってくれて一緒に悲しんでくれたなと思いました」

 2人は別の航空会社で東京に向かいました。
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 (熊田大晃さん)
 「もちろんピーチに乗ってもらうことがメインではあるんですけれども、お客さまが旅先で過ごしていただくことが優先なので。帰りや今後にピーチをご利用いただけるように先を見通して」