■映画「男と鳥」 「こだわりポイント①」 鳥の目玉
快歩:これはFRPという樹脂で出来ていて、車のバンパーとかに使うような素材なのですが、硬い素材で、しっかりしたものを球体状に成形して、それに何層もレイヤーを重ねて 色をつけていきました。

快歩:結構、目って結構大事だと思ってて、人も生き物もだけど、目からの印象がすごく強くなるので、目は、とにかく時間をかけるようにしています。レイヤーを何層も重ねて、奥行きのある色の使い方にして、最終的に薄いウレタンの膜みたいなものをコーティングしているんですけど、「よりリアリティが出るように」という事は意識してやっています。
■映画「男と鳥」 「こだわりポイント②」 ゾンビ侍の甲冑
快歩:オートバイのプロテクターだったり、野球のキャッチャー用の防具だったり、アメフト?だったり 「何でもあり」っていうので、混ぜちゃって、「見たことの無い甲冑を作ろう」というテーマがあった。最初はダンボールで作る… みたいな案もあったのですが、なんかもう全然違うことをやってやろう… みたいな流れで、最終的に こういう形になりました。
Q:材料は、どこで探してくるんですか?
快歩:生地を売っている店とかに行ったりもするんですけど、結構自分は、古着から引っ張ってきたりとか… 今回のキャラクターは全部なんですが、キャラとして「生活している」であろう者たちなので… 「綺麗すぎる素材」を使ってしまうと、「嘘」になってしまうと思いました。綺麗な布を使っているんですけど、全部、どこかに「汚し」を入れたりして、「使用感」は意識して作るようにしています。
メイクも そうなんですが、全部ちょっと汚すとか ちょっと使用感を出す みたいな工夫をしていて それで(ロケ地となった)「秋田の雪景色」に馴染んだのではないかな?とは思っていますね。
Q仕事をしていて、喜びを感じるのはどんな時ですか?
快歩:そうですね… 撮影初日に特殊メイクをして、この衣装を着て、現場入りした時のスタッフのリアクション…「やべえキャラ出てきた!」みたいな反応を見るのが、すごい大好きです。
Q:これからクリエイターを目指す若者に対して
快歩:「面白い!」と思ったことは躊躇せずに ひたすら やり続けていった方が、
自分の未来に繋がっていくのではないかな…と思います。何かで「ストッパー」をかけちゃうよりも、1回下手でも何でもいいから「やってみる」。
なので事故ったら事故ったで、それがまた「次」に繋がるので、どんどん思いついたらやる。それは、今も自分の中で大事にしてる点なので、そうしてもらえたら良いな…とは思っています。

あどけない笑顔の陰に、とてつもなく強い、ブレない軸を持っている快歩さん。今後の活動からも目が離せません。

MIRRORLIAR FILMS (ミラーライアーフィルムズ)
「映画づくり」を通じて、クリエイターの発掘・育成や 地方創生に取り組むプロジェクト。発起人は俳優の山田孝之さん、阿部進之介さん、映画プロデューサーの伊藤主税さん。2020年に始動し、日本を代表する俳優・クリエイターらが 次々に参加している。シーズン5・シーズン6でロケ地となった秋田市では、11月16日に先行上映イベント「AKITA文化祭」が開催された。シーズン7は愛知県東海市 シーズン8は岡山県で開催されることが決定している。
【担当:芸能情報ステーション】