模型材料などを安く販売し学生たちを経済的に支援するほか、交流の場としての活用も期待されます。建築や土木を学ぶ学生が設計や施工、運営まで行う「建築学生カフェ」が仙台駅東口に25日オープンしました。

仙台市宮城野区元寺小路にあるビルの1階にオープンしたカフェ「TONKAN(とんかん)仙台」。

建築や土木について学ぶ大学生らが運営する「建築学生カフェ」で設計や施工も学生たちが行いました。

また、経済的に困窮する学生を支援しようとA1サイズの用紙を10円で印刷できたり、大学の課題で必要となる模型材料を安く販売したりするブースも設置されています。

初日から、建築について学ぶ県内の学生が店を訪れました。

カフェを運営する学生:
「いろいろ見学していってください。全部学生たちで設計や施工もしていて、よく見れば学生がやったんだなという跡が残っているので」

訪れた学生:
「ほかの大学と中々交流することもないので面白いと思う。建築関係の勉強をする場として使っていきたい」
「学生が主体で施工から運営までやっているということで、学生自身が入りやすい。建築に興味がある人や建築をもっと頑張っていきたい人が集いやすい環境で良いなと思った」
TONKAN仙台 宮城大学3年 佐々木葵菜代表:
「集中して作業をして課題を進めてもらう人もいれば、スタッフや来てくれた客同士でコミュニケーションをとって仲良くなる交流ができる場など、それぞれがしたいことをできる場所にしたい」

「TONKAN」は建築学生の就職を支援する東京のキャリア・ナビゲーションが建設業界を志す若い世代の交流スペースをつくろうと2021年に企画しました。東京や大阪などに次いで仙台が5店舗目で、火曜日と木曜日を除く週5日、営業しています。「TONKAN仙台」は、現在利用できる対象を建築学生に限定していますが、今後、一般の人も利用できるカフェにしていくということです。なお、建築学生には無料で飲み物が提供されます。