パレスチナ自治区ガザでイスラエル軍とイスラム組織ハマスが戦闘を始めて1年以上が経ちます。いまだ収束が見通せない中、岡山市内の中学校で、ユダヤ系アメリカ人の女性が講演し、反戦を強く訴えました。

(ユダヤ系アメリカ人 レベッカ・マリア・ゴールドシュミットさん)
「どうやって平和をする。HOW CAN WE MAKE PEACE」

講演会は人権学習に取り組む操南中学校の生徒の有志が企画したものです。講師に招いたのは広島市立大学大学院で美術を学んでいるユダヤ系アメリカ人のレベッカ・マリア・ゴールドシュミットさんです。

イスラエル生まれの父親を持つレベッカさん。自らのルーツであるイスラエルが罪なき人々の命を奪っている現実に心を痛めガザで戦闘が本格化した昨年10月以降、広島の原爆ドーム前で抗議活動を続けてきました。講演会では、生徒たちに写真を使い現地の惨状を伝えた上で、反戦を訴えました。

(レベッカ・マリア・ゴールドシュミットさん)
「この写真は、右は広島(1945年)左はガザ(今年)ちょっと似てますよね。みんな、平和が欲しい。頑張りましょう。戦争反対」

(生徒)
「パレスチナで起こっている戦争が広島と長崎と同じような被害を受けているということを知って、当たりまえのこと(日常)が当たりまえでないと思いました」

(生徒)
「パレスチナの人たちは戦争を続けていると考えると悲しくなると同時に、友達としゃべれることがとても有難いことだと感じました」

操南中学校では、今後も生徒が世界平和について考える機会を設けていきたいとしています。