ロシアのプーチン大統領は、ウクライナに向けて発射したとする最新の中距離弾道ミサイルについて量産を決めたと表明しました。
プーチン大統領は22日、ロシア国防省や軍産複合体の幹部らとの会議を開き、ウクライナ東部ドニプロに向けて発射したとする最新の極超音速中距離弾道ミサイル「オレシュニク」での攻撃が成功したと述べました。
プーチン氏は、「オレシュニク」は迎撃が不可能だと指摘。そうしたミサイルは、まだ備蓄があるとしたうえで、「オレシュニク」の量産を決定し、戦略ミサイル部隊に配備すると表明しました。
プーチン氏は前日の21日に欧米がウクライナに供与した長射程兵器による攻撃への報復として「オレシュニク」を発射したと発表。ウクライナに武器の使用を許した国の軍事施設も攻撃対象になりうると、欧米に対して警告しました。
戦略ミサイル部隊の司令官は、「オレシュニク」はヨーロッパ全土の目標を攻撃できると強調しています。
一方、ウクライナ国防省は22日、ドニプロを攻撃した新型ミサイルについて、速度はマッハ11を超え、6つの非核弾頭を搭載、それぞれが6つの子弾を装備していたと明らかにしました。
ゼレンスキー大統領は「他国を新型ミサイルのテストに利用し始めたら、それは間違いなく国際犯罪だ」と強く非難。そのうえで、戦争拡大を止めるため「世界は真剣に対応しなければならない」と訴えています。
また、ロイター通信などによりますと、ウクライナとNATO=北大西洋条約機構はミサイル攻撃を受けての大使級の緊急会合を26日に開く見通しです。
ウクライナへの攻撃は続いていて、地元当局によりますと、北東部スーミ州で住宅街がドローン攻撃の被害に遭い、2人が死亡、13人がけがをしました。
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