地元・熊本市の出身で、今年、J1柏レイソルから期限付き移籍で古巣・ロアッソ熊本に戻ってきた岩下航選手に、シーズンを振り返ってもらいました。
〈インタビュアー:RKK吉田明央アナウンサー/2024年11月18日(月)取材〉
今シーズン/後方からの攻撃参加「スーパーゴール」を振り返る
――2024シーズンのリーグ戦を振り返って、率直に出てくる思いはどんなものでしょうか?
なかなか前半戦は勝てなくて、チームとしても上手くいかなかったけれど、後半、何とか自分たちのサッカーができて、勢いを巻き返せたというのは良かったです。
とはいえやっぱり、J1に上がるという目標は達成できなかったので、自分自身も悔しいシーズンになったと思います。
――ご自身の2024シーズン、プレーを振り返ってみていかがですか?
今年、ロアッソ熊本にまた入って、柏レイソルでの2年間は試合に出られない期間が多くて。前半戦は自分のパフォーマンス的にもなかなかコンディションが上がらないままというのはあったんですけど、後半戦から自分のコンディションも上がってきて、パフォーマンスも徐々に出せていったので。後半戦のパフォーマンスを1年間通して出来れば、もっと良かったなと。

――岩下選手のパフォーマンスの中で、特にオーバーラップ、インナーラップしての攻撃参加。得点に繋がったもの、得点に至らなかったものも含めて、印象に残っていますが、ご自身ではその部分はいかがですか?
試合では自分が攻撃参加に行くことによってチャンスが生まれたことはあったんですけど、周りのサポートというか、自分が上がったところのカバーはみんながしてくれたからこそ、自分が前に飛び出したり、点に絡めたりできたので。そこは、仲間が自分の良さを出してくれたのかなと思います。
――後方から飛び出しての攻撃参加の形は、もともと持っていたものなのか、それとも新たにプレーの選択肢として広がってきたものなのか、そのあたりはどうですか?
もともと、攻撃参加というか、攻撃に出ていくスピードというのは常に意識してやっていたので、そこはあまり変わらないとは思う。ただ後半戦は、自分のポジションが変わって、後ろから飛び出すことで、相手が混乱して、チャンスが生まれていた。ポジションは一番後ろでしたけど、「飛び出しがすごく効いてるな」というのは自分も、後半戦、やってて感じていたので、そこは新たな発見かなと思いました。
――群馬戦(9月29日第33節)では、左サイドから右足で放ったクロスボールがそのままゴールする「スーパーゴール」が生まれました。クロスではあったと思いますが、あの形は振り返ってどうですか?
あれはクロスだったのですが、いつも大木さんから「クロスはゴールに入るようなボールを蹴ろ」と言われているので、“ゴールに向かうボール”というのは常に意識していたので、本当に運良く入った。チームも連勝していたので、そういうのが繋がったゴールかなと思います。
※岩下選手のゴールが決勝点となり群馬に勝利。今季、チーム最長の4連勝を記録した。














