議論が活発化している「103万円の壁」の見直しについて、埼玉県の大野知事はきょうの定例会見で、「やらなければならないと考えています」と賛成の立場を示しました。
いわゆる「103万円の壁」とは、年収が103万円を超えた場合に所得税の支払いが発生するというものです。
この見直しについて、埼玉県の大野元裕知事はきょう、定例の会見で記者からの質問に、税控除の基準となる金額が物価や賃金の上昇にかかわらず、およそ30年にわたって変わらないことから適切な根拠がない数字になっていると指摘したうえで、「私は103万円の壁を見直すことについては賛成であるし、やらなければならないと考えています」と述べ、賛成の立場を示しました。
ただ、大野知事は、国民民主党が直ちに178万円に引き上げると主張していることについて「『激変緩和措置』として地方に対する財政的配慮が必要」とし、「賛成ではあるけれども、包括的かつ段階的な対応が必要」と述べました。
「103万円の壁」見直しをめぐっては、国民民主党が手取りを増やすために引き上げを主張する一方、自治体から税の減収を懸念する声が相次いでいます。
注目の記事
犯人は小6女児「妹が殺された」兄に手渡されたヤフーニュース…「この人たちには頼れない」【佐世保小6同級生殺害事件・前編】

新「映像」発見 80年の時を経てゾウの「エリー」が伝える戦争 “戦時猛獣処分” 絵本「ごめんねメリー」原画も展示 熊本【戦後80年つなぐ、つながる】

【独自】「この野郎」「見とけよ、貴様」北九州・中学生2人殺傷事件から1年 捜査1課長(当時)が初めて語った犯人への憎しみと執念の捜査【前編】

「事故は紙の上の話ではない」 当時生後8か月の男の子が保育園でリンゴを喉に詰まらせ今も意識不明 親が保育士に託す子どもの命を守るための一瞬の気づきと責任【前編】

東日本大震災の2日前にM7.3の地震「その時に呼びかけていれば...」反省踏まえ運用スタート『北海道・三陸沖後発地震注意情報』 私たちは何をすべき?【災害担当記者が解説】

かわいさ=痩せていること?「ありのままじゃ駄目なのかな?」 ”世界トップレベル”に痩せている日本人女性 「ルッキズム」が引き起こす無理なダイエットの危険性









