19日午前、JR予讃線で駅を通過中の特急列車にひかれ1人が死亡する事故があり、今治駅と松山駅の間でおよそ3時間にわたり、列車が運転を見合わせました。

警察とJRによりますと、19日午前11時半ごろ、JR伊予北条駅の構内で線路に横たわっていた人が、通過中の上り特急列車にひかれ死亡しました。

列車の乗客乗員およそ60人にケガはありませんでした。

この事故の影響で、予讃線は今治駅と松山駅の間で事故の直後からおよそ3時間にわたって上下線とも列車の運転を見合わせました。

列車を降りた乗客
「全然見込みがないわからないとおっしゃっていたので松山に戻ろうか…。金属の棒みたいな音が聞こえたから何かにぶつかったのかなくらいに思っていた」

JR四国によりますと、後続の列車あわせて23本に遅れや運休が生じ、およそ1700人に影響が出たということです。

特急列車は当時、時速およそ100キロのスピードで駅を通過する途中で、運転士は「ブレーキをかけたが間に合わなかった」と話しているということです。

警察は、亡くなった人の身元の特定を急ぐとともに事故の詳しい原因を調べています。