秋の味覚がなぜ冬に楽しめる?

こちらは冬姫を販売する津山市の地域商社「曲辰」です。開発を担当した矢野弘之さんに尋ねてみると…

Q.冬のブドウというとハウス栽培か何かで作られているんでしょうか?
ーいえいえ氷温貯蔵です。

案内されたのは「冬姫」の貯蔵庫。ここには9月下旬から10月上旬に津山市周辺で収穫されたシャインマスカットが保管されているといいます。

(秋庭貴泰記者)
「貯蔵庫の中はマイナス0.3度。この温度が重要なんだそうです」

つまり「冬姫」とは、氷温貯蔵されたシャインマスカット。果実が凍る寸前の絶妙な温度設定と適度な水分を与えることで、来年の5月まで旬の味わいが持続するといいます。


(地域商社曲辰 矢野 弘之常務取締役)
「一カ月前に貯蔵したシャインマスカットなんですけれども、この軸がですね全く色が変わっていない。要するに生きたまま貯蔵熟成できているということが分かると思います」

値段は露地物の2倍以上…にもかかわらず、去年は仕込んだ2千房が完売。3年目となる今年は2千500房の販売を目指します。