今月9日、10日に本島北部を襲った記録的大雨により、大宜味村の養鶏場で大規模な浸水が発生し、ニワトリ約2万6000羽が泥に埋まるなどして死ぬ被害があったことが分かりました。

▽琉球飼料 崎濱秀敏社長
「(発見当時は)田んぼの中ににわとりがいるというか、埋められたような感じ」

地鶏を飼育する大宜味村津波の養鶏場「平南ファーム」では、今月9日と10日に本島北部で発生した記録的大雨により4つの鶏舎が浸水し、飼育していた24万羽のうち約2万6000羽が死にました。

難を逃れたニワトリ

「消費者への供給がきれいにできるかという心配。12月に入るとクリスマスやら何やらで鶏の消費がかなり増えてくる。すごく懸念しています」

この養鶏場では去年の台風6号でおよそ15万羽の鶏が死んでいて約1億円をかけて鶏舎を補強したばかりでした。

養鶏場に水を供給するポンプも大雨の影響で故障し現在も断水が続いていて、鶏舎の消毒を急ぐため、散水車3台を借り上げるなどして対応していますが完全復旧のめどは今も立っていません。

散水車を借りて鶏舎の清掃・消毒を急いでいる