長野市の善光寺に、あるものから「アップサイクル」されたベンチが設置されました。
長野市の善光寺に18日にお目見えしたベンチ。

材料はなんと筆箱なんです。

筆箱は県産の間伐材と、廃棄された食用油由来の樹脂を合わせた環境に優しい素材を開発する企業が作ったもので、長野市の東部中学校の生徒200人が1年間使用しました。
捨てられてしまうものに技術やデザインを加えることで、よりよい製品に生まれ変わらせる「アップサイクル」を通じて、環境への意識を高めてもらおうというこの取り組み。
この日は、筆箱を溶かして作ったベンチの奉納式が行われました。
hide kasuga GROUP 春日秀之(かすが・ひでゆき)社長:
「単なるプラスチックではなくて、半分は間伐材ですから、非常に風合いがあって、あと気持ちいいです。ぜひ触りにきてほしいです、座るものですけど、ぜひ触りに来てほしいです」
中学生もベンチの質感を楽しみます。
東部中の生徒:
「あーこれペンケースだったなーというのはあるんですけど、こんな形になってて物が生まれ変わる瞬間を感じました」

ベンチは1年ほど境内に設置された後、再び溶かされて、今度は県立美術館のアート作品にアップサイクルされるそうです。