【取材後記 TUFアナウンサー渡辺文嘉】
私は震災の年から後藤さんの取材を続けています。日本国内でのコメの消費量が全国的に減少傾向となるなか、後藤さんは風評被害をはじめ、困難な状況でも自分から積極的に動いて、福島のコメの魅力を訴えてきました。

「三五八」の場合は、コメ自体の質にこだわり、女性に向けたパッケージを含め“調味料”としても手軽に使える形にしたことで、新たな広がりを見せ始めていると感じています。後藤さんに話を伺うと、三五八の魅力を見直す構想自体は震災前からあったそうで、それにも驚かされました。
三五八の調味料としての魅力は「万能」なことです。浅漬けは、少し鮮度の落ちた野菜でも美味しく食べられる。鶏の胸肉は一晩漬け込むとぷりっぷり。豆腐の周りに塗れば、おしゃれな「カプレーゼ」。チーズのような風味になります。「ミネストローネ」も、調味料は三五八だけでOKです。コメを炊飯するときに入れれば、炊き上がりでまろやかな「塩おにぎり」もできます。
発酵食品なので、漬け込む時間が長いほど味が変わっていきますが、10分単位の短時間でも味がつきます。しかも、塩こうじとは違って、コメの甘みがあるため、しょっぱくなりすぎない。「失敗しない」調味料かもしれません。
「三五八」は、塩のようにどんな料理にも使える"魔法の調味料"のように感じました。様々な形でコメの魅力を発信し続ける後藤さんの取り組みをこれからも追い続けていきたいと思います。
※今回の企画は、福島県内テレビ5局の共同キャンペーン「ふくしま食リエーターfile シーズン2」で紹介したものです。