「誰かに自分の脳を差し出すようなことです」
ファンさん
「各国が目覚めつつあることのひとつが一つの重要なこと、それは国のデータ、国民のデータです。その国の知識や文化をエンコード(記号化)しているものです。そのデータはその国に属するものです」
孫さん
「ナショナルセキュリティー。国家安全保障です」
ファンさん
「各国はそのデータを自国で処理し、自国のためのAIを構築する必要があり、それを他国に委託するのは違うと思います」
孫さん
「これは非常に重要であり、それぞれの主権者、それぞれの国、それぞれの政府は、自国の国家安全保障データを自国のAIデータセンターに移行させなければならない。それぞれの国で、安全なデータ・セキュリティーを確保しなければならない」
ファンさん
「各国が独自のAIを作り、それぞれの企業もまた独自のAIを作り出すでしょう」
「企業が独自のAIを作らないのは可能だと思いますか?」
孫さん
「他の誰かに自分の脳を差し出すようなことです」
ファンさん
「その通りですね。世界はこの考えに目覚めつつあります。そして最初に必要なのは、ナショナルグリッド、AIグリッドです」
「道路がなければ自動車産業が成り立たないように、あなたは日本のAIの道路を建設しました。インフラがあってこそ新しいサービスや企業が発展できますね。とてもワクワクしています」