部落差別をなくすために問題に関心を持ってもらおうと山口市で講演会がありました。
「部落解放・人権確立をめざす県民のつどい」は部落差別をなくすために、問題や現実に関心をもってもらうことがねらいで、15回目の開催です。
部落解放同盟山口県連合会や連合山口などが主催し、行政や教育関係者などおよそ650人が参加しました。
部落差別は、同和地区と呼ばれる地域の出身者であることを理由に、結婚を反対されたり日常生活で差別を受けたりする人権問題のことです。
自らも差別を経験し、差別をなくす活動をしている女性の講演が行われました。
部落解放同盟福岡市協議会の女性の講演
「今の時代にはもう部落差別なんてないと思っていました、昔のことだと思っていました、自分の住んでいる近所や周りでは部落の話題は聞いたことありませんっていう話をやはりよく聞くんですけど。この差別はね、部落があるから差別があるんじゃないんよ、あそこは部落っていうことで差別する人がいるから差別される人ができるだけだよ」
2020年に県内で実施された「人権に関する県民意識調査報告書」によると「同和問題に関して人権問題を見聞きした経験がありますか」という問いに対し20代の回答は「わからない」や「特にない」がおよそ7割に及んでいます。
部落解放同盟山口県連合会は「部落差別、同和問題について正しい知識を学ぶことが差別をなくす第一歩」としています。