高齢化に後継者不足、異常気象と日本の農業には逆風が吹いています。そんな状況を何とかしようと、静岡県内では新たな取り組みがスタートしています。
イチゴの花に綿毛のようなもので授粉作業を行っていたのは、AIとセンサーを搭載した全自動型のロボット。浜松市中央区に開業したイチゴの完全自動栽培工場「浜松ファーム」です。
<浜松総局 寺坂元貴記者>
「浜松ファームはJR浜松駅から徒歩で5分ほど、こちらのビルの3階にあります」
商業ビルの一角に設けられた浜松ファームは衛生的な環境が保たれていて、無農薬でイチゴを育てることができます。このシステムを開発したのはスタートアップ企業「ハーベストエックス」です。
<ハーベストエックス 市川友貴社長>
「これまではハチ任せだった。我々が食べる作物の大半が受粉が必要ですので、それを人間が制御できる方法で授粉して実を作っていかないといけない。そのためにこのロボットを作っている」