地震や津波などの大規模災害が発生し、多くの観光客が行き場を失ったことを想定した訓練が行われ、県や観光業界が避難方法などについて議論を交わしました。

訓練は、大規模災害が発生した際、迅速な観光客の避難誘導につなげようと県などが実施したもので、自治体や航空業界、旅行会社など63団体185人が参加しました。

県内で震度6強の地震が発生し大津波警報が発表されたという想定で行われ、帰宅困難になった観光客を安全に避難させるため各機関がどう連携していくべきかを議論しました。

▽航空業界
「飛行機は無理だね。25メートルの津波が来たら飛行機は流される。ブリッジは当然壊れるよね。飛行場がいつ再開するかは津波の程度による」

▽ホテル業界
「この道を渡ると20分では到達できない」「ここまでも逃がしきれない」「道路を横断させること自体がリスク」

観光施設の被害状況の確認など情報収集を行う上での連絡体制を確認したほか、外国人観光客への対応なども話し合われました。

▽県文化観光スポーツ部 金城達雄 班長
「最近非常に自然災害が頻発していると思います」「訓練を通じて実際にマニュアル通りできるのかどうか、マニュアルの課題、直さないといけないところを確認して次に生かせれば」

県は今後も訓練を重ね、関係機関との連携をさらに密にしていきたいとしています。