「194キロの事故…弟が命をかけて証明」

事故から3年9か月経って始まった裁判員裁判。最大の争点は、危険運転致死罪が成立するかどうかです。これまでの公判で検察は走行実験の結果をもとに危険運転を立証。国内最高峰のレースへの出場経験があるプロドライバーや人間の視覚を研究する准教授が出廷し、意見を述べました。

小柳さんの車

「車や天候など、交通事故を全く同じ条件で再現できるわけがない。しかし、同じ条件で唯一できた人物が2人います。1人目は加害者。『記憶がない』と言っていましたが、弟が痛みを受けた時のハンドルの手ごたえは覚えてほしかったです」

「もう1人は弟。命をかけて194キロがどのように体にもたらすか…シートベルトがちぎれて、車外まで飛ぶことを証明した。194キロの実験をしてくれたと思います。このことを証拠として見てもらいたい。生身の体でこの世に残してくれたものです」

「被告に対し、人生全て刑務所に入ってほしいという思いは残念ながらかなわないので、危険運転の20年を望みます」