「理解できないスピードで殺された」
この事故をめぐって大分地検は当初、元少年を過失運転致死罪(懲役7年以下)で在宅起訴しましたが、遺族は刑罰の重い危険運転致死罪(最長懲役20年)の適用を求めて2万9680人分の署名を集め、地検に提出しました。
その後、大分地検は再度、現場などを調べた結果、2022年12月に起訴内容を「危険運転致死罪」に変更する異例の決定を出しました。

「過失運転致死で最初に起訴されたときに、194キロという時速を初めて聞きました。こんな速度で過失運転致死ということに驚きました。とても許せない気持ちになりました。警察や検察に『いろんな検証をしたのか?』と問いかけたら、検証をしていなかったように思えたので、机上の空論ではなく、危険性を立証すべきと訴えてきました」
被告の弁護人を通じて謝罪の申し入れがありましたが、長さんはその謝罪を受け入れていません。
「若いからスピードを出していいわけがなく、理解のできないスピードで弟が殺された事故と思います。許す気持ちは全くない。謝罪を受け入れる気持ちもない」