なぜ高校生が「錦鯉」

しかしなぜ、高校生がこんなことをしているのでしょうか。

(津山商業高校 芳原晨祐教諭)
「商業の学びを深めたり地域に少しでも貢献できるような…」

「こちらが飼育用のプールです」
なんとこの取り組み、授業の一環として行われているんです。津山商業高校ではビジネス学科の3年生を対象に20年前から錦鯉を活用した授業を行ってきました。

生徒自身が錦鯉の飼育や繁殖・販売に携わることで商品開発や流通といった経済の仕組みを実践的に学ぶユニークな体験学習なのです。

(世話をする生徒)
「この子たちがいいコイに育っていくんだなと思ったら売るのが悲しくなる時もあります」

それにしても、なぜこんな授業が生まれたのでしょうか。

(津山商業高校 三村隆史教諭)
「コイはなかなか購入できる場所がないので…」

岡山県北に錦鯉を取り扱う店がなかったため校内の教員の提案で試験的に販売してみたのだといいます。すると意外な反響が。

(津山商業高校 三村隆史教諭)
「多くの方が来られて今後も続けてほしいということで…」