伊藤院長:
南半球、特にオーストラリア等の傾向が反映されると言われていることからしますと、まず少し早めに流行するだろうというのはある程度予測されていましたし、実際そうなっています。
あとはB型のインフルエンザもある程度流行するだろうといわれています
普通B型は2月〜3月ぐらいに見られるんですけど、実際我々のところでもすでにB型の患者さんがいます。いつものインフルエンザの流行とはちょっと違い、B型も早めに入ってくるのかなと感じています。

恵俊彰:
1回のワクチン接種でAもBも対応できるんですよね?

伊藤院長:
インフルエンザの通常のワクチンはA・Bに対応していますし、今年広く使われ始めたフルミスト(経鼻のワクチン)も対応しています。

コメンテーター 渡辺満里奈:
何回も感染してしまうという場合でも、やっぱりワクチンを打っておいた方がいいんですよね?

伊藤院長:
もちろん前半に3回も4回も感染した場合はもうワクチンを打つタイミングがないかもしれませんけど、1回感染したらもうかからないと思ってしまいますと、例えばA型に感染した後にB型に感染することも十分あり得ますし、昨年はA型に2回感染する人も結構いたんですよね。
ですから1回感染した場合には、2、3週間ぐらい空けてワクチンを打っておくと良いかと思います。

マイコプラズマ肺炎・新型コロナにも注意

マイコプラズマ肺炎は9週連続で増加しており、1月からは新型コロナの流行のおそれもあります。伊藤院長はトリプルデミックの可能性も指摘しています。

恵俊彰:
3つ同時にかかることはあるんですか?

伊藤院長:
あくまで可能性です。
ただ新型コロナが世に出てきてから初めてマイコプラズマの大流行を我々は経験していて、未知の世界なんですよね。
特に注意しなければいけないのは、妊婦さんです。耐性菌で、妊婦さんでも使えるような抗生物質が見当たらないケースがあるんです。
妊婦さん、授乳婦さん、小さいお子さん、あとは基礎疾患を持つ人、高齢者は十分な注意が必要です。
さらに二重感染や三重感染ということになれば症状が重くなることは容易に想像できますので、できる感染対策をしていくことが必要だと思います。

コメンテーター 山之内すず:
基本の手洗いうがいや食生活なども、気をつけないとですね。

(ひるおび 2024年11月11日放送より)