「指示役「キム」への憧れ『ユーモアがあって頭がいい』」

「犯罪組織の胴元になるためには、金がいる。犯罪のことしか考えていなかった」
自分が指示役になるために強盗を続けていたという永田被告。法廷では、一連の事件でやりとりしていた指示役「キム」に対する憧れを語った。
「キムさんはユーモアがあって頭がいい。的確な指示を出す。こんなふうになりたいと憧れもありました」
一度も会ったことがない指示役の「キム」を、憧れを込めて「格上の犯罪者」と表現した。
永田被告の弁護側は、「指示役が被告人をわずかな報酬でつり、駒として利用した」と、指示役に従属的な立場だったと主張した。しかし、永田被告はそれに反し、こう証言した。
「私の意思でやりました。現場で他の実行役に指示したのは僕。僕が悪いのです」
指示役に逆らえない状況は、「一切なかった」と話した。