与党の過半数割れという結果になった10月の衆院選について、高知県の濵田知事は「政策課題への対応が停滞することのないよう全党、全会派に求めたい」と述べました。
10月に行われた衆院選では与党の議席が過半数割れとなりました。定例会見で濵田知事は「決められない政治になること」について懸念を示し、「現状維持で漂流するような展開とならないよう求めたい」と述べました。

(濵田知事)
「人口減少、国土強靭化、経済の再生、さまざまな重要課題が山積しているわけでありますから、こういった政策課題への対応が停滞することがないように全政党、全会派に求めたい」

また、所得税が発生するいわゆる「103万円の壁」については、仮に金額を75万円引き上げた場合、県と市町村の税収がおよそ220億円減少すると試算されることから、「財源は本当に大丈夫なのか、地方の財政に穴があくことになってしまうのではないか」と述べ、国政でのしっかりとした議論を求めました。