「24時間以内に戦争を止める」のは可能?

ホラン千秋キャスター:
「トランプ大統領」の時代があったと考えると、経験が日本政府にはあるということでしょうか。

明海大学教授 小谷哲男さん:
トランプ政権の考え方は基本的にわかっています。また、1期目に就任していた閣僚や政府の高官が再び戻ってくることもわかっていて、日本政府の関係も出来上がっているので、すぐに困ることはないと思います。

ただ、全ての輸入品に関税20%をかけるなど、トランプ氏の政策は極端なものが多いので、そのあたりへの対応は求められていくと思います。

ホランキャスター:
ハリス氏が大統領になった場合、バイデン大統領の政策を基本的に継続する見通しと言われていますが、トランプ氏がもう一度大統領になって海外の諸問題に立ち向かうと、どんな懸念があるんでしょうか。

明海大学教授 小谷哲男さん:
ウクライナや中東で紛争が起こっていますが、これを止めなければならない状況です。トランプ氏はピースメーカーだと自負していますが、とにかく紛争を止めることが大事でウクライナの領土が奪われた状態であっても、止めるということになりかねないです。

戦争が終わること自体はいいんでしょうけれども、領土を奪われた状態で終わることが果たしていいのかということは、懸念として残ると思います。

ホランキャスター:
「24時間以内に戦争を止める」みたいな発言もありましたが、実際に止めようと思ったらトランプ氏であれば可能なんですか。

明海大学教授 小谷哲男さん:
相当難しいと思います。「24時間以内に止める」と言っても、どういうやり方でやるのかは、具体的に説明がありません。

かなり実現は難しいと思いますが、トランプ氏が勝利宣言をしたということなので、これからの状況を見つつ、周りのアドバイザーの意見も取り入れつつ、政策を考えるということになると思います。

歴史・時代小説家 今村翔吾さん:
大統領選になったら、日本はテレビなどで特集しますが、世界を見渡しても報道している方だと思います。

アメリカは世界に対して大きな影響を及ぼす国なので、情報を取るのはいいんですが、これで日本が右往左往するだけではなく、日本として世界にどう向き合っていくのか、その確固たるものが問われていると思います。

それを返さないと、常にアメリカの顔色をうかがうわけではないですが、少し恥ずかしい気持ちになる感じはしますね。