松岡さんを指導する職人と町の担当者「指導者の会」

この日、集まったのは、松岡さんを指導する職人と町の担当者。
備長炭の後継者育成を目的に今年3月、結成された「指導者の会」のメンバーたちです。

毎月、こうして集まり、みんなで松岡さんの話を聞きながら、研修の内容などを確認しています。


この日は、炭作りに欠かせない、山の作業の研修。松岡さんも、チェーンソーを使って、原料となるアラカシの木を伐採します。

(指導者の会 狩峰和彦さん)
「向こうに倒れればいいけど、こっちに倒れてくる可能性もあるから、その時気を付けて切ったらすぐ離れる」


(松岡理妃さん)
「全部が全部マニュアル通りじゃないというか。ちゃんと現場でいろんな人の考えとか、今までの経験を頼りに見聞きしたことを学んでやっていかないと、うまくやっていけないとかもあるので、本当に、毎日、毎日、現場に合わせて新しいことを学んでいる感じがします」


想定外の女性の応募 指導する職人たちの刺激にも

全国で高い評価を受ける美郷町の備長炭ですが、職人の平均年齢は60歳を超え、技術の継承が課題となっています。

そうした中、町と職人たちが連携して、初めて受け入れたのが松岡さんです。


(製炭者)
「娘みたいですね」

想定外だった女性の応募ですが、松岡さんの存在は、指導する職人たちの刺激にもなっています。

(指導者の会 狩峰和彦さん)
「周りも変わってますよね。生き生きしてるというか、彼女が入ってきたことによって」


松岡さんの研修期間は3年。それまでに炭焼き職人として独り立ちを目指します。

(松岡理妃さん)
「女子単身者で来て、労力的に厳しい面とかは絶対あると思っていて、それでしんどいから無理とかじゃなくて、私でもできるようなやり方とかを見つけて、3年後、炭焼きの炭焼き師として継続して、生計として、成り立っていくように頑張りたいと思います」


※MRTテレビ「Check!」9月15日(木)放送分から