出産できるとは限らない
若いうちに卵子を凍結していたからと言って「必ずしも出産に至るわけではない」と梶村副医局長は力を込めた。

長崎大学病院産婦人科 梶村慈副医局長:
「(若い時の方が)卵の質としてはいいので、40代でももしかしたらうまくいくかもですけど、妊娠した後のリスクが高すぎる。血圧は高くなりやすいですし妊娠・出産した後まで自分の体力を含めて考えないと」
「年齢が高くなったときに、凍結していた卵子が使えて、妊娠・出産がうまくいけば、それは良いことなので、メリットがないわけでは全然ないです。ただ、歳を重ねると着床率が下がってくる。妊娠継続したりする中で、血圧が高くなったりとか、妊娠して分娩のときのリスクも高くなってきますので、そんな危険にさらすことがないように、早め早めに人生設計を考えるのが良いのではないかと思います」
「産む予定がない」が6割超
株式会社識学が「現在こどもがいない人」を対象に「こどもを産みたい・もしくはこどもを産む予定があるか」を尋ねたところ
・「こどもを産みたいとは思わない・産む予定はない」が最多の44%
・「こどもを産みたいと思っているが、産む予定はない」が20%
→『こどもを産む予定はない』とした人の合計は64%に上った。
また、「こどもの出産・妊娠について心配だと思うこと」は
・「教育費等を含めた経済面」が47.3%で最多
・「育児と仕事の両立」が次いで43.3%だった。