「手紙」を伝える人たち

藤沢さんがステージに立つ日まで、あと10日。朗読を合わせて奏でられるピアノ、照明や音響など本番前の確認が行われました。

ピアニスト 榊原光裕さん:
「自分の気持ちの中の311ってなんだったのかなっていうのを自分なりに音で表せたらなって思ってます」

ピアニスト 榊原光裕さん

演出は、俳優の高山広さん。「朗読」だからこそ伝わるものがあるといいます。

演出担当 俳優 高山広さん:
「手紙、本も個人で読むもの。みなさんと一緒にひとつのお手紙を藤沢さんの朗読を通して鑑賞する、味わう。これは個人で読んでいくのとはちがった力があるんじゃないかと思う」

俳優 高山広さん

1時間の朗読を午前、午後の2回。アナウンサー40年の藤沢さんにとっても初めての挑戦です。

元TBCアナウンサー 藤沢智子さん:
「書いた人が10年間の自分とか過去の自分とかを振り返りながら書いている、振り絞って書いている部分もあるので、それをどういうふうに表現するのかなというのが。私なりに精一杯読むしかない。どうなるかわからない、心配」